作ってない。ずっと、見てた。
夏のAIアプリチャレンジ、一週間で見た景色
声をかけた一週間前
一週間前、声をかけた。
この夏、AIで小さいものを作る二週間をやってみないか、と。
告知というより、声かけだった。
見ているだけの人に、そっと。
返事は、思っていたのと違う形で返ってきた。
「やってみたい」と手を挙げてくれた人が、こっちの想像より多かった。
しかも、みんなバラバラだった。
何を作りたいか決まっている人。
まだ決まっていない人。
AIを触ったことがない人。
もう自分で何個も作っている人。
同じ入口から入ってきたのに、行き先が全員違った。
はじめの一日で、もう作れた人がいた
シンプルなメモアプリを言葉で投げただけで、すぐに形になって、「簡単にできてびっくりした」と返ってきた。
その驚きは、加工されていない驚きだった。
すごいものを作ったわけじゃない。
ただ、頭の中にあったものが画面の中で動いた。
それだけのことで、人はちゃんと驚く。
私が一番見たかったのは、たぶんこれだった。
育てたのは、私じゃない
作れた人は、そこで止まらなかった。
誰にも言われていないのに、次を作りはじめた人がいる。
占い系がいい、と言って自分で調べに行った人。
イラストを作りたくて、思い通りにならなくて、それでも別のやり方を試している人。
一度データが消えて「ガビーん」となって、でも次の日にはクイズを作っていた人。
企画を出したのは私だ。
ガイドも作った。
詰まった時に投げるヒントも渡した。
でも、次を作ろうと決めたのは、その人自身だ。
育てたのは、私じゃない。
詰まった人もいる。当然だ
お皿が宙に浮くホラー現象と戦っていた人。
音声がどうしてもカタコトになる、と困っていた人。
音声の件は、私も一緒に詰まった。
どうやっても直らなくて、「これむずいですね」と言い合っていた。
作れた人だけじゃなかった
何を作るか、それ自体で悩んでいる人もいた。
作れないんじゃない。
作りたい理由がはっきりある人ほど、それに見合うものが見つからなくて、止まる。
実はサボった人もいる。
私は「もったいない」とは言わなかった。
「せっかくだから」とも言わなかった。
サボりも大事だと思う。
告知に書いた通りだ。
毎日やらなくていい。
未完成でいい。
作りかけでいい。
それを本当に守れているか、この一週間で試されていたのは、たぶん参加者じゃなくて私のほうだった。
気づいたこと
一週間、ここでずっと見ていて、気づいたことがある。
告知に、こう書いた。
「私は、詰まったときに聞ける場所にいる」。
聞ける場所にいる、なんて、実際にやれるのか、正直、自信はなかった。
一週間やってみて、わかったのは、これだった。
聞ける場所にいる、というのは、答えを持っていることじゃない。
開けたまま、そこに居続けることだった。
答えを持って待っていたわけじゃない。
音声のカタコトの件みたいに、聞かれて、一緒に手が止まったこともある。
それでも、開けておくことはできた。
ここにいる、と言い続けることは、できた。
告知の言葉は、本当だった。ほっとしている。
まだ、半分だ
残りの一週間で、ここで何が生まれるのか、私にもわからない。
崖みたいに難しいものに無邪気に挑んでいる人が、どこにたどり着くのか。
何を作るか悩んでいる人が、何を見つけるのか。
サボった人が、気が向いた日にまた来るのか。
来ても来なくてもいい。
それでも、ここは開けておく。
作ったものが、誰かの隣に並ぶ日が来たらいいな、と思っている。
読んでくれて、ありがとうございます。
あなたの夏にも、小さな「作ってみた」がひとつ生まれますように。
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ここにいる、と言い続けることは、できた。
これができる人そんなにいないです
これだけで かなえさんを購読して
ほんとによかったって思った
いつもほんとにありがとう😊
お皿が宙に浮くホラー現象と戦っていた人は何を隠そうこのワタシです😀←