「良いものを作れば」が幻想だと知っていたのに
個人開発の作品置き場|Mintor(ミンター)を作り始めて10ヶ月になる。
ユーザーは30人。
最初の何人かは、コミュニティで「こんなの作りたい」と話した流れで来てくれた人だった。
「かなえさんがやるべきだよ」と言ってもらえて、背中を押されて作り始めた。
でも、そこから先は、ただ待っていた。
投稿してくれる人が来るのを待った。
使ってくれる人が現れるのを待った。
見つけてくれる人が現れるのを待った。
小さな看板を掲げて待った。
それだけだった。
来てくれた30人は、ほとんどがnoteでたまたま見つけてくれた人たちだ。
自分から「こういうものを作った」と声をかけたわけじゃない。
届けにいったわけでもない。
作ることには没頭できた。
10ヶ月、毎日開発を続けた。
機能を直して、デザインを直して、バグを潰して。
作っている間は手が止まらなかった。
でも「届ける」ことは、何もしていなかった。
動いている人を見た
Substackを始めて、初めて自分から発信している人たちを見た。
そこには、波を作る人がいた。
「声が大きいから」「有名だから」人が集まるんだと思っていた。
違った。
そこにいたのは、泥臭くも自分の意志で動いている人だった。
企画を立てる。
記事を書く。
読んだ人が反応する。
そこにまた人が集まる。
動くことで、循環が生まれていた。
自分は何をしていたんだろう、と思った。
10ヶ月間、私は作ることだけをしていた。
作ることに没頭している間は、届けることを考えなくてよかった。
それが心地よかった。
「良いものを作れば見つけてもらえる」。
それが幻想だということは、知っていたのに。
プログラミングスクールで9年間、学んだだけで終わる人を見てきた。
個人開発のコミュニティで、作っただけでは届かない人を見てきた。
知っていたのに、自分がそれをやっていた。
SNSが苦手だ。
アカウントを作っては何もできなかった。
「自分から届ける」という行為そのものが、ずっと怖かった。
でも、それは全部言い訳だ。
待つだけは、やめる
待つだけでは届かない。
10ヶ月かけて、やっとそれを認めた。
大事なのは、声の大きさじゃなくて、動き続けることなんだと思う。
自分のペースで、自分のやり方で。
noteで書く。
Substackで書く。
自分が作ったものを、自分の言葉で話す。
苦手なのは変わらない。
でも、待つだけはやめた。
6月末にベータ版から完成まで持っていく。
その時、Mintorに誰かの作品が並んでいたらいいな、と思う。
そのために、今日もコードを書いている。Claude Codeが。
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